|
平山三紀 ゴールデン☆ベスト
|
![]() |
2003.7.16発売 ![]() ・筒美京平の秘蔵っ子・三紀ちゃんのレーベルを超えてのコレクション ・初CD化13曲、洋楽カバーもすべて筒美京平編曲による初の2枚組み ・デジタルリマスター音源 ・楽曲解説:平山みき |
平山三紀とは何者なのか? このことについて、ないがしろなままではこの優れた編集盤の紹介も意味がない。 結論=平山三紀は、作曲家筒美京平にとって最高の表現者であり、彼の創作活動における最も重要な歌手である。 よく「重要な歌手の一人」というような矛盾した言い回しがあるけれど、そんなレトリックもいらない。「最も重要」なのは、南沙織や麻丘めぐみでも郷ひろみや野口五郎でもなく、岩崎宏美や太田裕美でもなく、歴然と平山三紀なのである。 上記にあげた京平系シンガーが、それぞれ“洋楽的⇔邦楽的”という関係性のもと同時期にライバルとして活躍していたのはお分かりいただけるでしょう。平山三紀の場合、これに相当するのが小林麻美で、ともに所属レコード会社(平山がコロムビア、小林が東芝)の進歩性の問題ゆえアイドルポップスへの移行に乗り遅れてしまったのだ、というのは榊ひろとさんの説で、興味深いです。しかしその分歌手としてはさまざまなタブーにとらわれずにすんだわけで、結果、平山三紀は橋本淳=筒美京平という最高の専属作家を得て、その良き表現者たる個性的なシンガーになり得たのですね。なにしろ彼女は、2人の作家が作った宝島音楽事務所にも所属したアーティストなのですから。 コロムビア時代は「真夏の出来事」のヒットもあり、時代と折り合いが付いていた時期と言えるでしょう。その後CBSソニー在籍時を網羅したDISC 1では、平山三紀が加速し始めて孤高のディーバとなっていく過程が顕に収められていて、スリリング。あのけだるい(けれど“アンニュイ”ではない)声で唾を吐き捨てるように歌い、一瞬に表現される森羅万象の刹那……。こんなとき、ロックやフォークでは体験出来ない歌謡曲という音楽にただ感動してしまう。 完全なバンドスタイルのアレンジが何の違和感もなく聴ける「真夜中のエンジェル・ベイビー」はその頂点。バックに一歩も引けをとらない強烈なボーカルのロックンロール。ハルヲフォンのカバー(こちらに収録)も有名ですね。でもこの程度は歌いこなせて当たり前。ソニー時代なら「愛の戯れ」や「やさしい都会」のしっとりした曲調に垣間見える優しさにこそグッと来る……。「やさしい都会」はユーミン=京平コンビ(郷ひろみ作品でも実績あり)によるものだけど、それまでの橋本作品の世界観をちゃんと踏襲しているところがさすが。ユーミンの起用が功を奏し、女性らしい視点も感じさせてくれる心和む曲です。 さてこの編集盤、DISC 2は84年以降のビクター〜ファンハウス時代の京平作品と、70年代のコロムビア〜ソニー時代のアルバムに残された洋楽カバーという構成。後者はもちろん全て京平先生の編曲で、先生が携わったものは全部、時間いっぱいまで詰め込みました、という感じでスゴイ!の一言。レーベル4社横断という労力には、執念とでもいうものを感じる。これに98年に出た“ウルトラ・ベスト”シリーズのコロムビア編とワーナー編を揃えれば、平山三紀の京平音源としてはほぼ完璧になります。 01. ビューティフル・ヨコハマ(作詞:橋本淳/作曲・編曲:筒美京平) 02. 真夏の出来事(作詞:橋本淳/作曲・編曲:筒美京平) 03. フレンズ(作詞:橋本淳/作曲・編曲:筒美京平) 04. 恋のダウンタウン(作詞:橋本淳/作曲・編曲:筒美京平) 05. 熟れた果実(作詞:橋本淳/作曲・編曲:筒美京平) 06. 愛の戯れ(作詞:橋本淳/作曲・編曲:筒美京平) 07. 真夜中のエンジェル・ベイビー(作詞:橋本淳/作曲・編曲:筒美京平) 08. やさしい都会(作詞:荒井由実/作曲・編曲:筒美京平) 09. 遊びの味(作詞:橋本淳/作曲・編曲:筒美京平) 10. 私は女(作詞:橋本淳/作曲・編曲:筒美京平) 11. あやまち(作詞:橋本淳/作曲・編曲:筒美京平) 12. 想い出のシーサイド・クラブ(作詞:橋本淳/作曲・編曲:筒美京平) 13. 忘れ得ぬ人(作詞:橋本淳/作曲・編曲:筒美京平) 14. 麦の匂い(作詞:橋本淳/作曲・編曲:筒美京平) 15. 私に触れないで(作詞:橋本淳/作曲・編曲:筒美京平) 16. あなたの来る店(作詞:荒井由実/作曲:筒美京平/編曲:萩田光雄) 17. マンダリン・パレス(作詞:橋本淳/作曲:筒美京平/編曲:船山基紀) 18. ブルーライト・ヨコハマ(作詞:橋本淳/作曲:筒美京平/編曲:高田弘)
|
|